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Dynabook株式会社が発表しているPCが、Dynabookシリーズです。Dynabookはさまざまなシリーズが発表されていて、独自の特徴が備わっています。この記事では、Dynabookシリーズの特徴や選び方などを解説します。
Dynabookシリーズは、1981年に初めてDynaBook J-3100SSが発表されました。それ以降もシリーズは続いています。このような長い歴史に基づいた品質管理や技術がDynabookシリーズの特徴です。
Dynabookシリーズは、長い歴史に基づいた品質管理が行き届いています。例えば、電流や力がどのようにかかるかをシミュレーションして、負荷がかかる箇所を予測することで、製品への影響を未然に防いでいます。シミュレーションで用いられるのが、高加速寿命試験装置です。この装置を用いることで、数週間から数年後に発生するストレスまでを判断して対策を講じています。
Dynabookシリーズは、設計からサポートまでを自社で全て運営しているというのも特徴です。そのため、万が一、PCにトラブルがあった際もスピーディーな解決が期待できるでしょう。PCへの知識に不安があるという人は、サポート体制が整っているDynabookシリーズがおすすめです。
PCの中でも特にノートPCは、持ち運びの際にどこかにぶつけてしまう可能性があります。このような万が一に備えて、Dynabookシリーズはハードディスクの周囲に衝撃吸収力に優れたクッション材が設置されています。このような高い耐久性も、品質管理によってさまざまなシミュレーションが行われているからです。
Dynabookシリーズの液晶は、ディスプレイの特性に応じて発色を調整することで自然な色合いで写真や動画を閲覧可能です。通常の液晶ディスプレイを搭載しただけではわかりにくい、微妙な色の違いもDynabookシリーズであれば確認できます。
Dynabookシリーズは、音にもこだわりがあるシリーズです。例えばこれまでには、オーディオメーカーと共同開発をした専用のスピーカーユニットとスピーカーボックスを搭載したDynabook G3を発表しています。
また、2019年には新たなサウンドシステムを搭載したDynabook Tシリーズを発表しました。このような音にこだわる姿勢から、Dynabookシリーズはクリアな音質でオンライン会議を進めたいという人におすすめです。
Dynabookシリーズは、シリーズごとに特徴があります。そのため、用途に応じた特徴を持つノートPCを選ぶのがおすすめです。
ノートPCを外に持ち運ぶ機会が多いのであれば、Gシリーズがおすすめです。Gシリーズには、G9・G8・G6の3種類があります。いずれも持ち運びしやすい重さで、バッテリーの駆動時間も約24時間と外出先での使用に長けています。また、MIL規格と呼ばれる耐久性に優れたPCの品質基準も備わっているため、移動中にノートPCが壊れてしまうなどの心配もありません。
タブレットとしても使用できるのがV・Kシリーズです。Vシリーズは360度回転ヒンジを採用しており、ヒンジを回転させることでタブレットとしても使用可能です。一方、Kシリーズは、着脱式のキーボードを外すことでタブレットとしても使用できます。どちらも専用のペンを使用することで、クリエイティブな作業もできます。特にVシリーズは、クリエイティブな作業をする際におすすめです。
TシリーズはノートPCでありながら、据え置き型として使用できるほどのハイスペックです。PCの重要な要素であるCPUは、ハイクラスなCore i7を搭載しています。そのため、動画の編集や大量の計算など、負荷がかかる作業にも対応可能です。画面も15.6インチと大型なため、細かな部分をチェックする作業にも適しています。
スペックに着目してDynabookを選ぶ方法もあります。スペックの中でもCPUはPCの処理を司る重要な要素です。DynabookはインテルのCore i3、Core i5、Core i7などのCPUを採用しています。文章の作成や動画の閲覧、インターネット検索で主に使用するのであれば、Core i3を搭載しているモデルでストレスなく使用できるでしょう。
一方、写真をレタッチするのであればCore i5以上、動画を編集するのであればCore i7のCPUを搭載したDynabookを選ぶのがおすすめです。
SSDとはHDDのような記憶装置です。HDDは回転する円盤からデータを読み書きするのに対して、SSDはUSBメモリーのようにメモリーチップでデータを読み書きするのが特徴です。DynabookにもSSDは搭載されています。SSDは一般的な使用であれば、256GBほどあれば困ることはないでしょう。しかし、大量の画像データを取り扱うのであれば、512GB以上を目安にするのがおすすめです。
近年、Dynabookシリーズ以外にもさまざまなノートPCが発表されています。そのため、どのノートPCにしようか迷ってしまうかもしれません。ここではDynabookシリーズが向いている人の特徴を紹介します。
Dynabookの特徴は、耐久性や性能に長けている点です。そのため、ノートPCのデザイン性を求める人には適していないかもしれません。一方でデザイン性よりも持ち運びやすさや性能を求めるという人には向いているシリーズです。
PCを購入するとメーカーによる保証を受けられます。保証期間はメーカーによって異なりますが、一般的には1年間か2年間です。一方でDynabookは、プレミアム保証として最長5年間の保証を受けられます。プレミアム保証では、落下や破損、落雷など、メーカー保証の対象外となるトラブルにも対応してもらえます。
プレミアム保証は費用が発生してしまいますが、もしもの際に備えて手厚い保証を求めたい人にはDynabookはおすすめです。
Dynabookには、法人向けPCとして展開されているシリーズもあります。法人向けとして展開されているノートPCのシリーズは次のとおりです。
シリーズ名 |
特徴 |
Bシリーズ(ビジネスノート) |
光学ドライブを搭載している |
Rシリーズ/Gシリーズ/Mシリーズ/Sシリーズ/Pシリーズ(ビジネスモバイル) |
長時間駆動や軽量などシリーズごとに持ち運びに適した特徴がある |
Vシリーズ/Kシリーズ(ビジネス5in1/2in1) |
タブレットとしても使用できる |
DynabookではノートPC以外にも法人向けのデスクトップPCとして、dynaDesk・dynaEdgeも発表しています。
法人向けPCとは、企業向けに使用が想定されたPCを指し、ビジネス向けPCとも呼ばれます。法人向けPCは、ビジネスシーンで使用する上で必要なスペックを備えているのが特徴です。また、個人向けPCと比較すると法人向けPCは耐久性に優れ、持ち運びもしやすいという傾向にあります。
Dynabookの法人向けPCは、業種別におすすめのシリーズが異なります。業種に適したノートPCを選ぶことで業務効率のアップが期待できます。
Dynabookの法人向けPCの中でも、複数のシリーズが用意されているのがビジネスモバイルです。営業職や事務職には、ビジネスモバイルがおすすめでしょう。例えばGシリーズ( Dynabook G83)は約24時間と長時間駆動のため、外出先で充電できない場合であっても残りの充電を気にせず使用できるため、外出の多い営業職におすすめです。また、薄さは約17.9mm、軽さ約888gと持ち運びしやすいサイズ、重さです。
営業職ほどノートPCを持って外出する機会が少ない事務職の場合、ビジネスノートがおすすめです。ビジネスノートとしてリリースされているBシリーズ(Dynabook B55)は、テンキーがキーボードに備わっているため数字の入力もスムーズに行えます。
Dynabookの法人向けPCは、テレワークにも適しているのが特徴です。テレワークでPCを使用する場合は、セキュリティ対策が求められます。外出先でPCを使用した際にパスワードを覗き見されてしまい、情報が漏えいする恐れがあるためです。Dynabookの法人向けPCである、BシリーズやGシリーズなどには顔認証や指紋認証機能が備わっているため、パスワードや個人情報が漏えいするリスクを軽減できます。
Dynabookは1981年に発表されて以来、さまざまなシリーズが発表されています。Dynabookシリーズの特徴として、行き届いた品質管理や設計からサポートまでを一社で行っているなどが挙げられます。Dynabookは個人向け以外にも法人向けPCシリーズも発表されているため、営業職や事務職など職種に応じたノートPCを選択可能です。