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ビジネスに使用するノートパソコン選びでは、業務に必要なスペックやセキュリティ対策、用途など、重視すべきポイントが多く存在します。個人用のパソコンを選ぶ場合とでは異なる点があるため、事前に理解しておくことが重要です。
本記事では、ビジネス用のノートパソコンの選び方や注意点を徹底解説します。併せて、法人向けパソコンのリースをおすすめする理由もご紹介します。
法人向けとしてノートパソコンを購入する際、用途や目的に合わせて選ぶ必要があります。法人用のノートパソコン選びで重視すべき重要なポイントは、以下の5つです。
それぞれを詳しく解説します。
サイズや重量を選ぶのは、ノートパソコンをどこで使用するかにおいて非常に大切です。ノートパソコンには、8〜15インチ以上まで、さまざまなディスプレイサイズのものがあります。ビジネス目的かつノートパソコンを持ち運ぶ機会が多い方は、なるべくコンパクトで軽量なものを選ぶのがおすすめです。目安としてはディスプレイは14インチまで、重量は1.5kg前後のものをおすすめします。自宅やオフィスで使用する場合には15インチ以上のディスプレイが見やすく、使いやすいでしょう。
法人では、予算に合わせて選ぶことが重要です。ノートパソコンの価格はメーカーやスペックによって異なりますが、ビジネス用途なら、10万円前後が相場です。メールや文書作成、資料作成など、仕事に必要な機能を備えたモデルが豊富にそろっています。
またクリエイティブ関連の用途の場合は、20万円前後が目安です。写真編集や動画編集・デザイン制作など、高性能なCPUなどが必要となるため、少し価格が上がる傾向にあります。用途によって必要なスペックが異なるため、予算と相談しながらご自分に合ったモデルを選ぶことが大切です。
スペックは、法人向けノートパソコンを選ぶ際に重視すべきポイントです。ノートパソコンのスペックは、処理速度を決める「CPU」、作業効率を左右する「メモリ」、データを保管する「ストレージ」などさまざまあります。スペックの要素を理解し、それぞれの業務に必要な性能を備えたノートパソコン選びが大切です。また、法人では大切な情報を扱う機会も多いため、セキュリティ機能も確保しましょう。
法人向けノートパソコンを選ぶ際には、バッテリー駆動時間も重要なポイントです。特に、外出先での使用が多い場合、長時間駆動するモデルを選ぶのがおすすめです。一般的に、8時間以上のバッテリー駆動時間があれば、1日中外出先で使用できます。ただし、これはあくまで目安であり、実際の駆動時間は使用状況や設定によって異なります。また画面の明るさを上げたり、Wi-Fiを常に接続したりすると、バッテリーの消費量が増えるため注意が必要です。
法人目的でノートパソコンを選ぶ際には、OS(オペレーティングシステム)にも着目する必要があります。OSとは、コンピュータのハードウェアとソフトウェアを仲介し、メモリやCPUなどのリソースを管理する基盤となるソフトウェアです。セキュリティ面では、情報漏洩などのリスクを軽減するため、Windows 10 ProやmacOSなどの法人向けOSをおすすめします。
法人向けと個人向けのノートパソコン選びではどこが違うのか、疑問に思う方もいるでしょう。ここからは、法人向け・個人向けのノートパソコンの違いを、大きく3つに分けて解説します。
1つ目は、ストレージの違いです。法人向けノートパソコンは、大量のデータを扱うビジネス用途に対応するため、大容量のストレージが搭載されています。一般的には、HDDやSSDといった大容量のストレージに加え、RAID構成を採用することで、高速なデータ処理を実現しています。
一方個人向けノートパソコンは、主に文書作成や動画視聴といった用途で使用されることが多く、法人向けと比べてストレージ容量は少なめです。法人向けパソコンのストレージの主流は256~512GB程度のSSDですが、個人向けパソコンは256GB以下で低価格のものではHDD搭載製品もあります。
2つ目は、メモリの違いです。法人向けのノートパソコンには、大容量のメモリが搭載されているものが選ばれます。一方で個人向けパソコンは、コストパフォーマンスを重視しながら用途に合わせて選択できます。
法人向けパソコンのメモリは16GB以上で、DDR4規格が主流なのに対し、個人向けノートパソコンのメモリは8GB前後、DDR4規格が主流です。メモリは購入により増設も可能ですが、ノートパソコンによってメモリの種類が分かれているため、メモリを増設する際は注意しましょう。
3つ目は、セキュリティ機能の違いです。法人向けのノートパソコンには、業務用データ保護のため、高度なセキュリティ機能が搭載されているものが選ばれます。高度なセキュリティ機能は、データ暗号化・ファイル共有制限・ハードウェア認証などで常に最新のウイルスに対応しています。
一方、個人向けノートパソコンのセキュリティ機能は限定的です。無料もしくは試用版のセキュリティソフトが標準搭載されていることがほとんどで、高度な機能は有料版です。アップデートもユーザー自身が行うため、遅れる可能性も少なくありません。ただし個人向けのノートパソコンでも、万全なセキュリティ対策が重要であることは念頭に置いておきましょう。
法人向けノートパソコンの選び方には、3つの注意点があります。
ここからは、以上の注意点について細かく解説します。
まずは使用の用途を明確にすることが大切です。例えば事務作業で使用する場合は、WordやExcelなどを使った作業が中心となります。またクリエイティブな作業では、グラフィック性能が必要となります。用途ごとに、ノートパソコンの必要なスペックや台数が左右されるため、用途を明確にしてからパソコン選びを始めましょう。
使用用途が定まったら、必要なスペックを算出します。業務内容・利用者情報・予算・将来的な拡張性、さらにはセキュリティ対策、サポート体制、メーカーや機種の比較などを考慮することが大切です。あらゆる面をしっかり考えて選ぶと、適切なスペックとコスト削減を実現し、業務効率化をアップさせられます。
法人用のパソコンにおいては、厳重なセキュリティの確保が重要です。近年のサイバー攻撃はますます高度化しており、企業は情報漏洩などのリスクに常に晒されています。特に、顧客情報や機密情報を取り扱う法人には、厳重なセキュリティ対策が欠かせません。情報漏洩は、企業のブランドイメージや顧客信頼を損なうだけでなく、多額の損害賠償責任を負う可能性もあります。
法人で情報を取り扱う場合には、セキュリティ面を重視して選ぶよう注意しましょう。また、もしもの場合に備えて、サポート体制に関しても事前にチェックしておくことが大切です。
法人向けのパソコン選びをしている方には、パソコンのリースもおすすめです。ここからは、なぜパソコンのリースがおすすめなのか、具体的に解説します。
パソコンのリースをおすすめする1つ目の理由は、初期費用を抑えられることです。パソコンを法人で購入すると、本体代だけでなく固定資産税が発生します。一方リースの場合には、リース会社が所有権を保有しているため、固定資産税がかからずコストを節約できるのがメリットです。また、パソコン一台を購入するよりも安く借りられるので、なるべく予算を削減したい方には、リースをおすすめします。
2つ目に、法人でパソコンのリースを利用すると、後のパソコンの廃棄処分に困らない点もおすすめの理由の一つです。ノートパソコンは、長年使用すると経年劣化により操作性が落ち、仕事の効率を下げてしまいかねません。買い替えの時期になると、廃棄処分に頭を抱える方もいるでしょう。特に法人向けのパソコンは、産業廃棄物として処分しなければなりません。リースであれば、リース会社に返却するのみで終わるため、廃棄処分に困らずスムーズに新しいパソコンに乗り換えられます。
3つ目に、パソコンリースでは、ハイスペックの機種・最新端末のパソコンを使用できます。ハイスペックなパソコンは購入すると高額ですが、リース会社では、ハイスペック・最新モデルのパソコンも豊富に取り扱っているため、購入するよりもお得に利用できます。
法人向けノートパソコンの選び方では、使用用途を明確にする、用途に合わせたスペックを選定するなどのポイントを押さえておくことが大切です。セキュリティ対策も万全に行わなければ、社内外に大きな影響を及ぼす可能性もあるため注意しましょう。