目次
ひかり電話への切り替えや新規契約を検討しているものの、FAXが使えなくならないか心配という人もいるでしょう。ひかり電話でFAXを利用するには条件があります。本記事では、ひかり電話でFAXが利用できるかどうか、FAXを利用するための条件や設定方法などを解説します。送受信できない原因も解説するため、ぜひ参考にしてください。
2028年INSネット終了、今の電話が使えなくなる!? 詳細を知りたい方はこちら
ひかり電話でもFAXの利用は可能です。ただし、すべてのFAXが使えるわけではなく、使えるかどうかは条件があります。利用条件については後述するため、そちらを参考にしてください。
そもそも「ひかり電話」とは何なのか分からないという人もいるでしょう。ひかり電話とは、光回線を使ったサービスで、NTT東日本・西日本により提供されている電話サービスです。漢字の「光電話」と混同されるケースもありますが、光電話は光回線を使ったものを指し、ひかり電話は特定のサービス名を指します。
ひかり電話を利用するためには、「フレッツ光」という光ファイバーを活用した、インターネット接続サービスと契約しなければいけません。光回線を使うことで、やり取りできる情報量が多くなるため、通話の品質や速度などが向上します。
ひかり電話でも基本的にFAXを利用することは可能です。しかし、ひかり電話でFAXを利用するためには、FAX規格が重要になります。ここでは、FAX規格について詳しく解説します。
ひかり電話で利用できるFAXはG3規格です。G3規格とはFAXの通信規格のことです。G3規格は、アナログ回線を用いてFAX通信を行うための通信規格となっています。ひかり電話が対応しているのはG3規格のみです。そのため、G3規格のFAXや複合機であれば、これまでのアナログ電話からひかり電話に切り替えたとしても、そのままFAXの使用が可能です。
もっとも一般的な規格として使われているのがG3規格で、ビジネスだけではなく一般家庭のFAX機器でも使われています。
FAX には、G3規格だけではなくスーパーG3規格、G4規格があります。G3規格を高速化したものがスーパーG3規格で、G4規格はISDN回線にのみ対応しているFAX規格です。
前述したように、ひかり電話の対応規格はG3のみです。スーパーG3とG4が使用されているFAXや複合機は、ひかり電話では利用できないため注意しましょう。使用しているFAX規格が分からない場合には、取扱説明書や、メーカーに直接問い合わせて確認します。
前述したように、FAX規格はG3規格・スーパーG3規格・G4規格の3種類がありますが、G4規格は2024年以降利用できなくなっています。G4規格はISDN回線を使用していますが、2024年1月から、「ディジタル通信モード」のサービスが段階的に終了しました。そのため、今後はG4規格のFAXは利用できません。
ただし、G4規格対応のFAXにはG3規格に対応可能なものもあります。対応可能な機器の場合は、G3規格に変更して使用しましょう。G4規格にしか対応していない場合は、FAX機器自体を入れ替えなければいけません。
ひかり電話にFAXを導入するにはどうすればよいのでしょうか。ここでは、アナログ電話からひかり電話に切り替える場合と、新規でFAXを導入する場合に分けて、導入方法を解説します。
利用中のアナログ電話からひかり電話へ切り替える場合には、新たに契約するひかり電話の事業者に申し込みましょう。アナログ電話からひかり電話へ切り替える際には、これまで使用していた電話番号をそのまま使えるため、電話番号を変更する必要はありません。
また、これまで使用していたアナログ電話の解約手続きが必要になりますが、一般的には、新たに申し込むひかり電話の事業者が解約手続きを代行してくれます。固定電話の加入権がある場合は、ひかり電話に移行後は「休止」となり手数料が3,300円かかります。
ひかり電話でFAXを使う場合には「ひかり電話対応機器」が必要であり、対応機器はひかり電話サービス事業者からレンタルが可能です。ひかり電話対応機器から電話機・FAX機器にケーブルを接続しましょう。
新しく電話番号を取得してひかり電話を導入する場合も、切り替える際と同様に、契約するひかり電話の事業者に連絡して申し込み手続きを行います。
ただし、ひかり電話を利用するには光回線を利用していなければいけません。ひかり電話は光回線を用いて通信を行うため、光回線を引いていない場合には新しく光回線を契約する必要があります。光回線の開通工事も必要になることから、工事の日程や費用などを確認しておきましょう。
ひかり電話でFAXを使おうと思っても、送信できないケースがあります。ここでは、考えられる4つの原因を解説します。
前述したように、ひかり電話では対応しているFAX規格が決まっています。ひかり電話では、G3にしか対応していないため、それ以外のFAX規格を利用している場合には、FAXが使えません。一般的なFAXはG3規格がほとんどですが、スーパーG3が使われている業務用の複合機もあります。そのため、まずはFAXの規格を調べてみましょう。
取扱説明書、もしくはメーカーに問い合わせてFAXの規格を確認し、G3規格以外だった場合にはFAX機器の買い替えが必要になります。
インターネット回線の通信状況によっては、FAXが使えないこともあります。ひかり電話はインターネット回線を通じてデータの送受信を行っているため、そもそもインターネット回線が不調だったり、何らかの障害でつながっていなかったりする場合には、利用できない場合があります。
また、通信環境が不安定な場合には、遅延やパケットロス、エコーなどが発生しやすくなるため、FAXの通信エラーが起こってしまう場合もあるようです。また、ケーブルの劣化や故障などの可能性もあるため、ケーブルやコネクタ部分の確認なども行ってみるとよいでしょう。
送信先によっては、FAXが送れないこともあります。送信元がG3対応のFAX機器を利用していても、送信先がISDN回線を利用している場合には、FAXの送信ができないケースもあるようです。以下の条件に当てはまっている場合には、ひかり電話を利用したFAXは使えません。
これらの条件に当てはまっていると、FAXの送信ができないため、送信先に設定状況を確認してもらい変更してもらわなければいけません。
これまでは問題なく使えていたのに、いきなり使えなくなったという場合には、ルーターの故障や不具合によってFAXが動作しない可能性が高いでしょう。FAXの送信がいきなりできなくなった場合には、まずルーターの確認を行います。
ルーターに異常があるかどうかは、ランプで確認しましょう。ひかり電話機能やルーター機能が利用できるかどうかを表す、ACTランプをチェックしてください。ランプがついていない、点滅を繰り返すなど、普段とは異なる状態の場合には、一旦電源を切ってしばらく放置し、再度電源を入れ直してみましょう。
ひかり電話でも基本的にはFAXの利用は可能です。ただし、ひかり電話はG3規格のみに対応しているため、G3規格以外のFAXを利用している場合には、買い替えを検討しなければいけません。また、インターネット回線の通信状況や送信元の回線によっては、FAXの送信ができないこともあります。
インボイス光は、通信費一括請求サービスとセットで利用できる、光回線サービスです。バラバラに届く通信請求書をまとめて1通にできるため、支払いや管理の手間が削減できます。24時間365日オペレーターと話せる万全のフォロー体制も整っています。ひかり電話サービスへの移行をお考えなら、お気軽にお問い合わせください。