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ナンバーディスプレイは、着信した電話の番号を表示させるサービスとして知っている人も多いのではないでしょうか。ビジネスでも、導入すればさまざまなメリットが得られます。この記事では、ひかり電話のナンバーディスプレイを導入するメリット・デメリット、導入の手順や番号が表示されないときの対処法を解説します。
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ひかり電話のナンバーディスプレイとは具体的にどのようなものなのか、仕組みも含めて基本的な内容を解説します。
ナンバーディスプレイとは、電話が着信したとき、ディスプレイなどに着信番号を表示させる機能です。もともとNTT東日本・NTT西日本のサービスとして提供が開始されました。ただし、相手が非通知でかけてきた場合、電話番号は通知されません。現在では、あらかじめ登録されている発信者の名前を表示できるサービスもあります。
ナンバーディスプレイを利用するメリットは、主に以下で挙げる3つです。
ナンバーディスプレイを利用すると着信履歴が残るため、万一、手が離せずに電話に出られなかったとしても、折り返しかけ直せます。知らない番号だったとしても、着信履歴から調べることが可能です。また、通話時に電話番号を聞き逃したりメモし損ねたりしても着信履歴で確認できるため、ミスを減らしつつ業務の効率化を図れるでしょう。
ナンバーディスプレイの便利な点は、発信者がすぐに分かることです。取引先など電話番号を把握している相手からの電話であれば、安心して出られるでしょう。担当者が決まっている場合は、担当者が率先して電話に出たり、スムーズに引き継ぎができたりするのもメリットです。逆に知らない番号なら、心の準備をしてから電話に出られます。
電話の着信は、業務の関係先からだけとは限りません。迷惑電話や営業電話がかかってくる場合もあり、対応しているとその都度、業務遂行のロスになるでしょう。ナンバーディスプレイを利用すれば受けたくない電話番号には専用のメッセージを流し、呼び出し音を鳴らさない設定にできるため、迷惑電話や営業電話への対策として有効です。
ナンバーディスプレイの利用にはデメリットもあります。導入を検討しているのであれば、デメリットも把握しておいてください。
ナンバーディスプレイは標準サービスとして付帯しているわけではなく、有料のオプションです。そのため、利用するためには申し込む必要があり、工事費などの初期費用が発生します。オプションとして付いているプランもあるため、契約内容を見直してみてください。また、プランによって異なりますが、導入後は月額利用料もかかってきます。
そもそも、ナンバーディスプレイに対応している電話機でなければ、ナンバーディスプレイのサービスは利用できません。自社で現在使っている電話機がナンバーディスプレイ非対応の機種なら、買い替えが必要になります。新たに電話機を購入する場合も、ナンバーディスプレイに対応しているかどうか製品の状況を確認しましょう。
ひかり電話の月額料金は、基本料金とオプションサービスの月額利用料金で構成されています。例えば、NTT東日本・NTT西日本の「ひかり電話オフィスタイプ」では、2025年3月時点で1利用回線ごとの月額基本料金(3チャネル・1番号)が1,430円です。ナンバーディスプレイの月額利用料は1回線毎に1,320円で、基本利用料金にプラスされます。
【NTT西日本】ひかり電話オフィスタイプ(IP電話サービス) 料金のご案内 - 法人・企業向けICTサービス|NTT西日本
ここからは、実際にひかり電話のナンバーディスプレイを導入する手順を見ていきましょう。以下の4段階があります。
ナンバーディスプレイを導入する際、まずは既存の電話機が家庭用か事務用(ビジネスフォン)かを確認してください。家庭用電話機の場合、対応している機種なら「ナンバーディスプレイ対応」の表示か、指定のマークがあるはずです。ビジネスフォン場合、ほとんどの機種で対応はしていますが、念のためビジネスフォンの購入先や取り付けを行った業者に確認してみてください。
ナンバーディスプレイ導入の申し込みにあたり、契約中の電話会社と固定電話回線の種類を確認してください。電話料金の明細書を見ると、利用している回線の種類や申し込んでいるオプションの内容を確認することができます。明細書で分からない場合は、契約先の回線事業者に問い合わせましょう。
必要な情報を得られたら、契約している電話会社にナンバーディスプレイの申し込みを行いましょう。直接電話で申し込めるほか、インターネットでも契約情報や希望のオプションサービスを入力したり、変更手続きをしたりするだけで簡単に申し込めます。
利用している状況によっては、電話会社への申し込みのみで宅内工事の必要が無い場合もあります。オフィスなどで、ビジネスフォンを利用している場合は、状況により設定の変更などが必要となる場合があるので、まずは保守会社に確認してください。詳細が分からない場合は電話会社に確認し、必要に応じて工事の依頼をしてください。
ナンバーディスプレイの申し込みをしたにもかかわらず、相手の電話番号が表示されない場合は、ケースに応じて以下の対処法を試してみてください。
固定電話の電話番号通知は、初期設定では相手に通知するようになっています。また、発信時、電話番号の前に「186」を付けても、番号が通知される仕組みです。一方、頭に「184」を付けて電話をかけると非通知になり、発信者の番号は表示されません。
非通知で電話をかけてくる相手に対しては、電話番号を通知してかけるように音声で伝える電話機、またはオプションサービスも利用できます。非通知に対してどう対処するのか、社内でルールを決めましょう。
電話番号が表示されない場合、まずは電話機がナンバーディスプレイに対応しているか、契約が適用されているかを確認しましょう。ナンバーディスプレイのサービスに申し込んでいるにもかかわらず表示されない場合、いくつかの原因が考えられます。
例えば、電話機側の設定でナンバーディスプレイ機能がOFFになっている、または電話機自体に故障が発生している可能性があります。設定を確認しても改善しない場合は、修理や買い替えを検討することが必要です。
ナンバーディスプレイに「表示圏外」と表示されるのは、相手がサービス対象外の地域や端末から発信している場合に発生します。例えば、海外からの着信が該当します。また、IP電話やケーブルテレビの電話回線、アナログ方式の回線から発信された場合も「表示圏外」となることがあります。この表示が出た場合は、まず上記のケースに当てはまらないかを確認しましょう。
原因が判明しないようなら、やはり電話機自体の故障やディスプレイ部分の故障が疑われます。まずは、電話機の動作確認をしてみてください。また、別の電話機で番号が表示されるようなら、表示されない電話機が故障している可能性があります。
ナンバーディスプレイは着信した電話の番号が表示されるサービスであり、着信履歴を残せるのが大きなメリットです。発信者を把握できるため、業務の効率化が図れるほか、迷惑電話や営業電話をブロックできるメリットもあります。ひかり電話なら手軽に導入できるうえ、最適なプランを選択すればコストの削減も可能です。
株式会社インボイスは、通信費一括請求サービスを中心に30年の実績があり、光コラボレーションサービスの提供も行っております。ナンバーディスプレイの導入も含め、ひかり電話への移行を検討する際は、ぜひ株式会社インボイスにご相談ください。