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ISDNサービスの提供は段階的に終了しており、代替のサービスとして、ひかり電話を選ぶ企業が増えています。ISDNからひかり電話に変えるとコストの節約につながるほか、充実したサービスを利用でき、音声通話の品質も高めです。
この記事では、ひかり電話に移行するメリットについて解説します。デメリットや具体的な移行方法についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
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ISDNは、2024年1月から段階的に一部機能からサービスの提供を終了し、2028年12月末でサービスの提供そのものを終了します。ここでは、ISDNの概要と終了の背景について解説します。
ISDNとは、1つの回線で2つ分の通話・通信ができる回線のことです。例えばISDNを契約している場合、電話とFAXを同時に利用できます。ISDNには「デジタル通信モード」と「通話モード」がありますが、「デジタル通信モード」が2024年にサービスを終了しており、「通話モード」は2028年に終了予定で、サービスそのものが終了の予定です。
ISDNが終了する要因の一つは、利用者が減少したことにあります。通信速度が速く料金も安い光回線の利用者が増え、ISDNのニーズが低くなってきました。また、ISDNを提供するためのNTT設備も老朽化しているものの、今後も設備を更新するほどの需要が見込めないと言うこともその要因の一つとなり、ISDNはサービス終了されることとなりました。
ISDNは、電話線(銅線)を通じてデジタル信号を伝える仕組みです。光ファイバー(フレッツ光)を用いたひかり電話と比較すると、通信可能な容量が小さく、費用が高い傾向があります。
一方、ひかり電話はフレッツ光を利用するIP電話サービスです。光ファイバーを用いて通信・通話を行うため、音声を運ぶスピードが速く、アナログやISDNなど従来の回線と比べ良質な音声での通話が可能です
一般的には光ファイバーを利用する電話サービスは「ひかり電話」や「IP電話」と表現されることが多いです。代表的なIP電話であり、、NTT東西が提供しているフレッツ光を利用した電話サービスの名称が「ひかり電話」で、それ以外の光回線を利用したIP電話サービスは単に「IP電話」と呼ばれることが多いです。
ISDNからひかり電話へ移行することにより、さまざまなメリットを得られます。具体的なメリットについて解説します。
ひかり電話は、フレッツ光回線のオプションサービスとして利用できるため、利用料金が抑えられる点が大きな魅力です。従来のISDNと比べて基本料金などが安価なうえ、既設の光回線がある場合には機能を追加する事も可能で、通信・通話のコストを一本化できるメリットがあります。
近年ではPSTNマイグレーションの影響により、通話料金の差はほとんどなくなっているものの、基本料金を抑えられる点は依然としてひかり電話の優位性といえるでしょう。そのため、ISDNの終了を待たずにひかり電話への切り替えを検討する企業が増えています。
※PSTNマイグレーション
2025年1月までに行われた通信網の切替
ひかり電話は、従来の固定電話と同様にオプションサービスを利用できますが、それに加えてビジネス利用に特化したプランが豊富に用意されていることが特長です。たとえば「オフィスタイプ」では、1つの契約で複数のチャネルや電話番号を利用できるため、小規模な事務所・店舗などから中~大規模のオフィスまで柔軟に対応できます。
※チャネル:同時通話可能な数
また「エースプラン」は、オプションサービスであるボイスワープやナンバーディスプレイなど、ビジネスにおいて利用頻度の高いサービスがセットとなったプランであり、必要な機能をまとめて準備したい企業にとって便利な選択肢です。いずれのプランも、必要な機能や規模に応じて選べるよう設計されているため、導入コストや運用効率の面でも無駄がありません。
ISDNからひかり電話へ移行する際は、電話番号を変える必要がありません。契約を変更してNTTレンタル機器を設置すれば、それまで使用していた電話番号をそのまま使い続けられます。
※NTTレンタル機器:NTTから送られてくるひかり電話対応機器
ISDNからひかり電話へ移行する場合、デメリットといえる部分もあります。具体的にどのようなデメリットがあるか解説します。
ひかり電話はフレッツ光回線を利用するため、光ファイバーに不具合が発生すると通話できません。例えば、地域の通信回線で障害が起こっている場合など、電話がつながりにくくなる恐れがあります。また、停電が起こり、NTTレンタル機器をご利用の場合、ひかり電話も利用できなくなります。
ひかり電話は、伝言ダイヤルの「0170」やメール送受信の「165」といった一部の電話サービスには接続ができません。ただし、これらの特殊なサービスに接続が必要となるシーンはビジネスにおいてあまり発生せず、業務に支障が出ることは少ないでしょう。
電話サービスへの接続可否は、サービス提供各社のWebサイトで公開されています。
※なお、ひかり電話は110番(警察)、119番(消防)、171番(災害伝言ダイヤル)などの電話番号もつながるので、いざという時も安心です。
ひかり電話はフレッツ光回線を利用する電話サービスであり、新たに利用したい場合、ISDNからの切替ともに利用している通信環境によっては工事が必要となります。
既にフレッツ光回線を利用しているなら、ひかり電話をオプションで追加することとなるため、光回線を改めて準備する必要はありません。
ISDNからひかり電話へ移行するには、どうすればよいのでしょうか。状況別の移行方法を解説します。
もともとフレッツ光回線を契約してインターネットを利用しているなら、申し込み手続きをするだけでひかり電話を利用することができます。ただし、NTTレンタル機器を設置するなど、ひかり電話を使用するための簡単な工事は必要であり、基本工事費や機器の工事費などがかかります。利用している電話番号をそのまま使い続けるための手続きは切替工事に含まれるため、別途手続きは必要ありません。
フレッツ光回線を利用していなければ、新たに契約が必要ですが、ひかり電話の利用も同時に手続きが可能です。フレッツ光回線の新設は、電柱などから事務所内に光ケーブルを引き込み、インターネットを開通させる工事を行います。光回線の工事が済むと、インターネットやひかり電話のサービスを利用できるようになりますが工事には日数がかかる場合もあるため、余裕を持って申し込みを行いましょう。
ひかり電話の費用としては、初期費用、月額費用、オプション費用があります。それぞれについて解説します。
ひかり電話の初期費用には、基本工事費、交換機等工事費、機器工事費があります。基本工事費は、ひかり電話を導入するための工事にかかる費用です。交換機等工事費はオプションサービスを設定するための費用が中心となっており、サービスごとにそれぞれ設定されています。機器工事費は、機器の設置や設定にかかる費用です。
月額費用は契約内容によって異なります。基本的なプランを選択すれば、500円~ほどに抑えることも可能です。通話が多いとあらかじめ分かっている場合は、一定時間分の通話料が含まれているプランを選ぶと月額費用を安く抑えることができます。
ひかり電話でオプションサービスを利用する場合、利用したい機能に応じてオプション費用がかかります。
ひかり電話を導入するなら株式会社インボイスに相談するのがおすすめです。インボイスが持つ強みを解説します。
インボイスは、創業から30年以上、通信料金の取りまとめを行うサービスをご提供しており、請求書から電話の利用状況を把握する高いノウハウがあります。ご利用中の電話の構成やオプションサービス、毎月の費用など利用状況を整理して、まずは正しい現状把握のお手伝いをいたします。
ひかり電話にはさまざまなプランやオプションサービスがあり、最適なプランの見きわめに手間がかかります。インボイスは光コラボレーションサービスの事業者として自社サービス「インボイス光」をご提供しており、ご利用料金から現状を分析、最適なプランの選定し、コスト削減のご提案などもいたします。
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ひかり電話は高機能な電話サービスをリーズナブルな料金でご利用でき、電話番号を変える必要がないため、名刺やパンフレットの差替えも不要です。ただし、今のご利用の仕方によって移行方法は異なるため、状況に合わせて手続きを進める必要があります。
インボイスは、豊富なノウハウを持ちISDNからひかり電話への切り替えのお手伝いをいたします。実際のご利用状況を踏まえて最適なプランをご提案し、ご導入に関するサポート体制も充実、ワンストップでの対応をいたします。スムーズにひかり電話の導入を完了させるために、ぜひお申し込みをご検討ください。