ひかり電話の工事費用はいくら？ケース別シミュレーションや開通までの流れを解説

ひかり電話の導入を考えている企業も多いでしょう。しかし、ひかり電話の導入には工事が必要になるため、工事費がどの程度かかるのかわからずに困っているケースも少なくありません。本記事では、ひかり電話の工事費用について詳しく解説します。ケース別のシミュレーションから開通までの流れも解説するため、ぜひ参考にしてください。

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ひかり電話とは

そもそも「ひかり電話」とは何なのでしょうか。ここでは、ひかり電話の概要を詳しく解説します。

ひかり電話の概要

ひかり電話とは、NTT東日本・西日本が提供している光電話サービスです。従来のアナログ電話とは異なり、光回線が使われている電話サービスでインターネット回線を通して音声通話を行います。ひかり電話は音声通話の品質がよく、企業はもちろん一般家庭にも広く普及しています。

ひかり電話の代表的なプラン

ひかり電話には複数のプランがあり、それぞれのプランによってサービス内容や料金が異なります。

• ひかり電話（基本プラン）：一般家庭や個人事業主向けのプラン
• ひかり電話A（エース）：基本プランに無料通話と6つのオプションがついたプラン
• ひかり電話オフィスタイプ：最大8通話・32番号対応のオフィス向けプラン
• ひかり電話オフィスA（エース）：最大300通話・7,000番号対応のオフィス向けプラン

ひかり電話ネクストとは

上記の4プランが代表的なひかり電話のプランですが、2023年3月31日から「ひかり電話ネクスト」というプランの提供が始まりました。ひかり電話ネクストの大きな特徴は、フレッツ光の契約が必要ないことです。上記4プランはフレッツ光への加入が必須でしたが、ひかり電話ネクストは電話特化プランであり、インターネット契約が不要です。

月額基本料金を抑えたい、電話のみ利用したいといった小規模事業者にもおすすめのプランとなっています。

ひかり電話にするなら工事は必要？

ひかり電話へ移行する際に、工事が必要かどうか気になっている人もいるでしょう。ひかり電話は光回線を用いた電話サービスのため、導入する場合には光回線を引き込む必要があります。そのため、現状でアナログ電話回線しか引かれていない場合には、光ファイバー回線を引き込むための工事が必要です。

具体的には、光ファイバーに接続するコンセントを設置し、ルーターを設置、パソコンや電話機をルーターに接続することでひかり電話が使えるようになります。

ひかり電話の工事費用の内訳

ひかり電話の工事費用はどの程度かかるのでしょうか。ここでは、基本工事費用と初期費用、追加費用について解説します。

基本工事費用と初期費用

ひかり電話の基本工事費用は、契約状況や工事内容によって異なりますが、標準的な工事費用は以下のとおりです。

• 基本工事費（派遣工事あり）：8,250円
• 基本工事費（派遣工事なし）：2,200円

派遣工事の有無は、主にひかり電話用ルータの設置工事や設定を依頼する場合は有、自身で行う場合は無となります。

また、ひかり電話を利用するにはフレッツ光などの光回線が必要です。現状、光回線の契約がない場合には新たに契約する必要があり工事が発生します。

• 基本工事費用（派遣工事あり）：22,000円
• 基本工事費（派遣工事なし）：3,300円

派遣工事の有無は、すでに電話を利用する場所までに光配線設備が有り、ひかり終端装置（ONU）を自身で設置する場合は、派遣工事なしを選択します。

土日・祝日に工事を実施する場合は、上記金額に加え3,300円の追加料金が発生します。

追加費用

基本工事費用は必要な機器や契約内容などによって異なるだけでなく、工事のタイミングによっても異なります。夜間・深夜・年末年始などのタイミングでは以下のとおり費用が増額されるので、確認が必要です。

• 夜間（17時~22時）　1.3倍
• 深夜　（22時~8時30分）1.6倍

また、ひかり電話にはオプションサービスが多数あります。これらのオプションサービスを利用する場合には、追加したオプション分だけ工事費用がさらに発生します。サービス追加1つごとに、1,000円前後加算されるため注意しましょう。

ケース別の工事費用シミュレーション

ここでは、一般家庭（戸建て）とマンション、オフィスの場合に分けて、工事費用をシミュレーションします。

一般家庭（戸建て）の場合

一般家庭（戸建て）でフレッツ光未契約、現在の電話番号をそのまま使う場合の工事費用をシミュレーションしてみましょう。

• 基本工事費：22,000円
• ひかり電話交換機等工事費：1,100円
• 加入電話の利用休止工事費：1,100円
• 契約料：880円
• 同番号移行工事費：2,200円

マンション（集合住宅）の場合

マンション（集合住宅）でフレッツ光未契約、現在の電話番号をそのまま使う場合の工事費用は以下のとおりです。

• 基本工事費：22,000円
• ひかり電話交換機等工事費：1,100円
• 加入電話の利用休止工事費：1,100円
• 契約料：880円
• 同番号移行工事費：2,200円

オフィス（法人）の場合

オフィス（法人）でフレッツ光契約あり、ひかり電話オフィスA（エース）を契約する場合の工事費用をシミュレーションしてみましょう。

• 基本工事費：8,250円
• 基本機能（1利用回線ごと）：1,100円
• 複数チャネル（1利用回線ごと）：1,100円
• 追加番号（1追加番号ごと）：770円
• オプションサービス（1サービス追加ごと）：1,100円
• 同番号工事費：2,200円
• 23チャネル対応アダプター設置工事費：17,600円
• 基本料金：1,210円

ひかり電話の問い合わせから開通までの流れ

ここでは、ひかり電話の問い合わせから開通までの具体的な流れについて解説するため、参考にしてください。

問い合わせ

まずは、問い合わせを行いましょう。メール、もしくは電話にて問い合わせて、見積もりのための現地調査やヒアリングなどを実施します。

見積もり

現地調査の内容やヒアリングなどを基にして見積もりがおこなわれ、メールもしくはFAXにて送付されます。

ヒアリングでは、回線数や必要なオプションサービスなどを確認するので、現状の構成やどのようなオプションサービスを使用しているのかを確認しておく必要があります。自社で管理、把握していなければ、通信費の請求書や保守会社に構成を確認しておく必要があります。

申し込み

見積もりが届いたら、他社と比較して価格が適正か、余計な回線、オプションサービスが入っていないか、別途自社で手配する工事が必要ないか、等を確認します。見積もりに納得できれば、正式に申し込みをします。申し込み時に、電話回線の手続きから工事のスケジュール、機器の搬入日などの打ち合わせが行われます。

NTTによる回線工事

NTTによる回線工事が行われます。NTTの工事費については、初回利用月にまとめて請求する場合と分割して請求する場合を選択できます。

業者による電話工事

光回線の工事が完了した後は、工事スタッフが訪問して電話工事が行われます。工事が完了すれば、ひかり電話の開通が完了します。現在使用している電話番号を引き継ぐ場合は、一時電話が止まりますので、影響の少ない時間帯を選んだり、事前に社内周知をしておきましょう。

ひかり電話開通後に自分で行う作業

派遣工事なしの場合、ひかり電話の開通工事が完了すれば、ひかり電話やインターネットが利用できるようになりますが、まずは設定をしなければなりません。光回線が引き込まれただけではひかり電話やインターネットは使えないため、電話機やパソコンへの接続を自分で行いましょう。ここでは、開通後に自分で行う作業について詳しく解説します。

1.ひかり電話ルーターの電源を切る

ひかり電話開通後は、まずひかり電話のルーターの電源を切ります。電話機やパソコン、無線ルーターなどとの接続作業を行うことになりますが、電源を切った状態で作業することが推奨されているため、必ず電源を切っておきましょう。

2.ひかり電話ルーターとひかりコンセントを繋ぐ

ひかり電話ルーターの電源を切ったら、ひかり電話ルーターと光コンセントをつなぎます。光コンセントはモジュラージャックのある場所に設置されていることが多く、光コンセントであることは、「光」「光コンセントSC」の文字があることで分かります。光ファイバーケーブルはルーターに同梱されています。

参考：光コンセントとは？ 探し方やない場合の設置工事の流れ | DTI

3.ひかり電話ルーターと固定電話を繋ぐ

次に、ひかり電話ルーターと固定電話をつなぎます。電話機とモジュラージャックを接続していた電話線を取り外して、新しくひかり電話ルーターにモジュラージャックをつなぎます。モジュラージャックを電話機とつなぎ直せば接続完了です。

4.ひかり電話ルーターの電源を入れる

すべての機器を接続したら、ひかり電話ルーターの電源コードをコンセントに差し込みましょう。ひかり電話ルーターは、電源コードの抜き差しによって電源がオンオフされるため、コンセントを差し込めば電源が入ります。

ひかり電話の工事に関する注意点

ひかり電話の工事では、注意してほしいポイントが3つあります。ここでは、各注意点について詳しく解説します。

スケジュールに余裕を持つ

ひかり電話の工事を検討している場合は、スケジュールに余裕を持ちましょう。ひかり電話の工事は申し込んですぐに行われるわけではありません。法人向けのひかり電話オフィスA（エース）の場合には、最低でも1か月以上前には申し込む必要があります。回線工事が間に合わなくなる可能性があるため、早めに申し込みを行いましょう。

工事費は状況によって変わる

工事費は利用状況や契約するプランなどによって変動します。たとえば、現在光回線を利用しているかどうか、工事時間の指定をするか、電話機の設置台数、フレッツ光とひかり電話を同時に申し込むかなどによって、工事費は変わります。一律で工事費が決まっているわけではないため、申し込み時に確認しましょう。

オプションを申し込むと追加料金が発生する

ひかり電話の基本機能だけでなく、オプションサービスを追加する場合には追加料金が発生するため注意しましょう。追加するオプションサービスが多ければ多いほど、工事費が加算されます。そのため、予算や必要な機能などをしっかりと検討したうえで、必要なオプションサービスをまとめて申し込むようにしましょう。

2023年12月以降工事費が改定されている

NTTでは、2023年12月以降工事費の改定が行われています。改定前と改定後の工事費は以下のとおりです。

	改定前	改定後
基本工事費（派遣あり）	4,950円	8,250円
基本工事費（派遣なし）	1,100円	2,200円
フレッツ光屋内配線工事費（戸建て）	11,440円	10,340円
フレッツ光屋内配線工事費（集合住宅）	8,140円	10,340円

まとめ

ひかり電話は、光回線が引き込まれていない場合には光回線の工事が必要になります。工事費は現在の利用状況や契約プラン、追加するオプションサービスなどによって異なるため、まずは問い合わせて見積もりをとってみるとよいでしょう。

インボイス光は、通信費一括請求サービス「Gi通信」とセットで利用できる光回線サービスです。固定電話や携帯電話、インターネットなどの通信料金が一括請求されるため管理の手間がかかりません。また、現状の把握から切替工事までトータルサポートが可能です。ひかり電話の新規契約や切り替えをお考えなら、お気軽にお問い合わせください。

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