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NTTは2024年1月から段階を踏んでサービス終了したISDNディジタル通信モードに続き、2028年末には通話モードも終了することを発表しました。これまでISDNを利用していた人のなかには、契約中のISDN回線をどうすべきか悩んでいるという人もいるでしょう。
本記事では、ISDN終了までの詳しいスケジュールから、ISDN終了の理由、企業がとるべき対策を解説します。ぜひ参考にしてください。
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NTTのISDN回線サービスは2024年1月からサービスの終了作業を行っています。具体的には、どのようなスケジュールになっているのでしょうか。ISDNに関連する出来事をならべてみます。
ディジタル通信モードサービスの補完策は、ディジタル通信モードサービス提供終了までに、別サービスなどへの移行が完了しない場合の対応策として一定期間だけ提供されるもので、2028年12月31日には補完策サービス提供も完全に終了します。
2024年3月、NTT東日本・西日本は、ISDN回線のサービス終了を発表しました。NTT東日本・西日本が提供するISDN回線(INSネット)では、ディジタル通信モードや通話モードなどの通信が可能となっています。
ディジタル通信モードは、2024年1月に終了していますが、通話モードは2028年末まで利用が可能です。したがって、現在外線通話にISDN回線を利用している場合は、2028年末までに代替サービスへの切り替えが必要となります。
自社の外線通話にISDN回線が利用されているかわからない場合の確認方法は、以下の通りです。
1つ目は、「料金の請求明細」です。請求書の内訳項目欄に「INS通話料」と記載されていないかを確認しましょう。
2つ目は、「接続機器」です。ISDN回線を利用する場合、ターミナルアダプター(TA)を介して電話交換機や電話機に接続されているケースが多いため、TAが接続されていないか確認してみましょう。また、通信機器の保守契約をされている場合にはその保守業者に確認しましょう。
3つ目は、「通信会社に直接確認する」です。利用している回線から「116」へダイヤルすると契約中の通信キャリアにつながりますので、対象の電話番号、回線名義、利用場所を伝え本人確認が出来たら回答を得られます。
そもそもISDNとは何なのでしょうか。ここでは、ISDNとは何なのかを詳しく解説します。
ISDNとは、「Integrated Services Digital Network」を略したものです。デジタル信号によって通信する回線のことで、インターネット回線だけでなく電話やFAX、データ通信などの通信をまとめていることから、サービス総合ディジタル網と呼ばれるケースもあります。
1つの回線で2つのチャンネルを利用できることが特徴で、ビジネスや個人を問わず1990年代後半から広く利用されてきました。ISDNには2つの回線があるため、以降で各回線について解説します。
INS64回線とは、デジタル信号によって通信を行うタイプのデジタル回線です。1つの回線で同時に2通話できる電話回線であり、一般企業での普及率が高い電話回線となっています。メタルケーブルを経由して電力供給を受けることができ、インターネット回線がない環境で、電話だけ使いたいという場合などにもよく使われています。
INS1500回線とは、光ファイバーを使用したデジタル回線です。1つの回線で同時に23通話できる電話回線のため、コールセンターやホテル、官公庁や病院などによく導入されています。光ファイバーを介しているため、電源を別途供給しなければいけません。電源供給が途絶えるとすべての通話が使用できなくなります。
ISDNとINSネットを混同している人もいるでしょう。まず、ISDNとは前述したように、デジタル信号によって通信する高速電話回線サービスのことです。音声はもちろんのこと、映像やテキストなどのやり取りも可能です。
一方INSネットとは、NTT東日本・西日本によって提供されているISDNサービスを指します。つまり、ISDNがデジタル信号で通信する電話回線のことで、ISDN回線を用いてNTTグループが提供しているサービス名が、INSネットです。
ISDNはこれまで法人や一般企業などに広く普及していましたが、2024年1月からディジタル通信モードが終了しました。ディジタル通信モードは、データ伝送に特化していることが特徴です。例えば、POSシステムで本部と店舗間のPOS端末通信に使われたり、クレジットカード会社と店舗間のCAT端末通信に用いられたりしています。
ISDNにはディジタル通信モードと通話モードの2種類があり、ディジタル通信モードに続き、2028年末には通話モードも終了することが発表されました。
これまで広く使われていたISDNですが、なぜ終了してしまうのでしょうか。ここでは、ISDN終了の理由を解説します。
まずは契約者の減少です。従来は一般家庭や法人に広く普及していたISDN回線ですが、ISDN回線よりも回線速度が速くて高品質、料金の安い光回線などのサービスが登場しました。これにより、ISDN回線の利用者が減少しています。また、スマートフォンの普及で、固定電話の利用者が減少している影響もあるようです。
設備の老朽化もISDN終了の原因です。ISDN回線に使用されている設備は老朽化が進んでおり、2025年頃には機能を維持することが困難になるといわれています。そのため、固定電話網の交換機といった従来の設備から、IP網とルーターなどを使ったシステムへの置き換えを進めており、これによってISDNが終了することになりました。
ISDNのディジタル通信モードが終了することで、企業にも少なからず影響があります。ISDNのディジタル通信モード終了によって影響を受けるシステムは以下のとおりです。
このように、専用端末を用いたデータ伝送用通信は、ISDNのディジタル通信モードが終わることによって大きな影響を受けます。
ISDNは2024年1月から段階的にサービス終了しましたが、提供終了までに別サービスなどへの変更ができない場合の対策として、補完策となる「切替後のINSネット上のデータ通信」が提供されています。ただし、これまでのISDNのディジタル通信モードとは品質が異なるため、伝送遅延による処理時間の増大など通信に影響が出る可能性があります。
補完策はあくまでも移行が間に合わない場合の対応策です。そのため、2028年12月31日には完全にサービス提供が終了します。
ISDN終了に向けた段階的な措置はすでに進行しており、2024年8月には、ISDN回線(通話サービス)の新規申し込みおよび移転の受付が停止されました。
これは、新規でISDN回線を契約することはできないことに加えてオフィス移転時にはISDNのまま移転することができません。このため、移転を予定している企業は、ISDN以外のサービスに切り替える必要があります。
2028年末にはISDNにかかわるすべてのサービスが終了しますので、企業は事項に挙げる対応を進めなければなりません。
ISDNのサービス終了までに企業はどのような対策をとるとよいのでしょうか。ここでは、企業がとるべき対策を解説します。
現在の通信環境や業務に最適なサービスを選ぶ必要があります。多くの企業では、すでに導入されている光回線を活用したひかり電話やIP電話などが選択肢に挙がります。
新しい通信サービスの導入には初期費用がかかります。拠点や回線数が多い場合には数百万単位で費用が掛かりますので、早めに見積もりを取り予算計画を立てることが重要です。
移行には新設の光回線工事や電話交換機の交換が必要なケースもあります。特に大規模なオフィスや多数の拠点を持つ企業では、年単位でのスケジュール調整が必要になるでしょう。
ISDNは2024年1月から段階的にサービスを終了しました。2028年12月31日には通話サービスも終了します。そのため、すぐに準備を始めることをおすすめします。それは、多くの企業が一斉に代替サービスの導入を進めると、工事の予約が取りづらくなる可能性があるからです。
ギリギリになって対応すると、適切なサービスが選べず、コストがかさむリスクもあります。「まだ●年ある」ではなく「もう●年しかない」と考え、今から具体的な準備を進めることが、スムーズな移行の鍵となりますので、対応をとっておきましょう。
インボイス光は、通信料金一括請求サービス「Gi通信」と、NTT東日本・西日本のフレッツ光回線サービスを組み合わせた、光回線サービスです。通信請求書をまとめるサービスに加えて、通信工事のサポートまで幅広く対応しています。
ISDN回線から光回線、ひかり電話への移行をお考えなら、お気軽にお問い合わせください。